PVS 環境でKMSを設定する際のライセンスに関する注意事項

PVS 環境でKMSを設定する際のライセンスに関する注意事項

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Article ID: CTX229671

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vDISK をプライベートモードから標準モードに変更する場合、rearm 実行前に、Provisioning Service コンソールから、vDisk プロパティ→「Microsoftボリュームライセンス」タブの設定「KMS」を「なし」に変更します。その後、標準モードに戻す際に、再び「KMS」に戻す手順が必要となります。


1. 手順 
- プライベートモードから標準モードに変更する場合: 

(1) vDiskプロパティより、アクセスモードが「プライベート」、MSボリュームライセンスが「なし」であることを確認します。 
(2) マスターvDiskにログインし、コマンドプロンプトより以下のコマンドを実行します。
    cscript %windir%\system32\slmgr.vbs -rearm
(3) (マスターvDiskにOfficeがインストールされている場合)Officeのライセンスリセットを実施します。 
    例: Office2010の場合:"C:\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\OfficeSoftwareProtectionPlatform\ospprearm.exe" 

(4) マスターvDiskをシャットダウンします。
(5) MSボリュームライセンスを「KMS」に変更します。
(6) マスターvDiskのvDiskプロパティより、アクセスモードを「標準」、キャッシュを「デバイスハードドライブにキャッシュする」に変更します。
(7) マスターvDisk の vDiskを一般のvDiskに配信します。 
(8) マスターvDisk、一般vDiskのCMIDが一意であるのかを確認します。 

2. rearm について
以下のコマンドをご利用ください。
    cscript %windir%\system32\slmgr.vbs -rearm 


3. rearm 回数の制限値について
rearm によってユニークな CMID (クライアント マシン ID) が生成されます。
Rearm の制限に達するとユニークな CMID が生成されなくなることから、rearmの回数を確認する必要がございます。

4. rearm 回数の確認方法
Powershell から以下コマンドをご実行ください: 
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cscript c:\windows\system32\slmgr.vbs /dlv all|findstr "rearm count"|findstr "Windows App"| Sort-Object | Get-Unique 
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例: 
PS C:\WINDOWS\system32> cscript c:\windows\system32\slmgr.vbs /dlv all|findstr "rearm count"|findstr "Windows App"| Sort-Object | Get-Unique 
Remaining App rearm count: 1 <-------------Office rearm 回数 
Remaining Windows rearm count: 1 <-------------Windows rearm 回数 


5. rearmの回数制限と対処策について
以下情報をご参照ください。 
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http://support.citrix.com/article/CTX138170 

リセットに関する重要な情報 
Microsoftでは、インストール済みのオペレーティングシステムイメージおよびOfficeに対して実行可能な「リセット」の回数を制限しています。実行可能なリセット回数を超えた場合は、オペレーティングシステムおよびOfficeをそれに応じて再インストールする必要があります。 
ただし、Provisioning ServicesのvDiskに対するKMS設定に関する上記のすべてのシナリオでは、初めて設定するとき以外はvDiskをリセットする必要はありません。 
シトリックスでは、マスターターゲットデバイスハードディスクのリセットカウントが減らないように、プライベートイメージモードのvDiskから起動したシステムをリセットすることをお勧めします。 
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rearm 可能の回数が0になっている場合、rearm コマンドの回数を増やすために以下をご実施することができます。


[対処策] 
1. プライベートイメージで起動しているサーバにKMSクライアントキーをインストールします。 
2. 認証が通ります。(KMSホストとして動作するための必要台数分以上が接続されていたサーバーを使用します。) 
3. rearmコマンドを発行します。 


参考情報:
サーバに認証されたKMSクライアントはrearmコマンドの回数が1になります。

- Sysprep, SkipRearm, and Image Build Best Practices
http://blogs.technet.com/b/askcore/archive/2011/05/11/sysprep-skiprearm-and-image-build-best-practices.aspx
 

Issue/Introduction

この文書では、プライベートモードの vDISK を標準イメージに変更する際に必要となる Microsoftボリュームライセンスの設定について紹介しています。