グループポリシーによって、「デスクトップ」をネットワー上にフォルダリダイレクトさせている環境において、クライアント端末から公開デスクトップへ接続した際、ごみ箱のプロパティが「削除と同時にファイルを消去する」にチェックが入ったままになります。

 

回避策 
XenAppのフォルダリダイレクト機能を無効に設定します。 

[XenApp 5.0 の場合] 
Citrix XenApp 詳細構成を起動して、ポリシー設定で [クライアント]-[デバイスマッピング]-[ドライブ]-[ユーザー フォルダのリダイレクト]で、[適用する]を選択し、[ユーザーフォルダのリダイレクトを禁止する]設定にして、このポリシーをサーバーなど適用したいものに割り当てます。 

[XenApp 6.0 の場合] 
Citrix デリバリー サービス コンソールを起動して、ユーザーのポリシー設定で [フォルダリダイレクト]-[ユーザー フォルダのリダイレクト]で、[禁止]に設定をして、このポリシーをサーバーなど適用したいものに割り当てます。 

[XenApp6.5 の場合] 
Citrix AppCenterを起動して、ユーザーのポリシー設定で [フォルダリダイレクト]-[ユーザー フォルダのリダイレクト]で、[禁止]に設定をして、このポリシーをサーバーなど適用したいものに割り当てます。 

[XenApp 7.x の場合]
Citrix Studioを起動して、ポリシー設定で[ICA]-[ファイルリダイレクト] -[ユーザーフォルダーのリダイレクト]で、[禁止]に設定をして、このポリシーをサーバーなど適用したいものに割り当てます。

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Problem Cause

これは仕様です。 

XenApp は大規模環境で複数のユーザーによる同時使用を想定して設計されています。 

そのため、フォルダリダイレクトが設定された環境におけるプロファイルの膨張を抑制するために、ファイルやフォルダを削除した際にごみ箱へ移動せず、そのまま削除されるように設定することを推奨しています。 

公開デスクトップセッションへのログオン時に、Wfshell.exe によってロードされる sfrshell.dll によって以下のレジストリ値（NukeOnDelete）に ‘1’を設定するように実装されています。 

HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Microsoft¥Windows¥CurrentVersion¥Explorer¥BitBucket¥KnownFolder¥{GUID} 
名前：NukeOnDelete  
種類：REG_DWORD 
データ：1

＜参考情報＞ 
Document ID: CTX131577 
XenApp 6.x (Windows 2008 R2) - Optimization Guide