対策1Windows のルート証明書の更新機能でルート証明書を自動的に更新できるように設定します。詳しくは、以下の Microsoft TechNet 情報を参照してください。
Windows Server 2008 の証明書のサポートとこれにより発生するインターネット通信
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc771121(WS.10).aspx対策2ルート証明書の更新機能でルート証明書を自動更新できない場合は、以下の手順で必要な VeriSign ルート証明書をインストールしてから、Hotfix をインストールします。
まず、必要なルート証明書をダウンロードします。
1. 以下のURLの「Download VeriSign, GeoTrust, and Thawte Primary PCA Root Certificates」ページにアクセスします。
https://www.verisign.com/support/roots.html2. 「VeriSign Root Package」の下の「Download a root package」をクリックして、roots.zip ファイルをダウンロードします。
ルート証明書をダウンロードしたら、次の手順でそのルート証明書をインストールします。
1. roots.zip ファイルを展開して、内容を抽出します。
2. VeriSign Root Certificates\Generation 5 (G5) PCA フォルダーの VeriSign Class 3 Public Primary Certification Authority - G5.cer ファイルをダブルクリックして、[証明書のインストール] をクリックします。これにより、証明書のインポートウィザードが開きます。[次へ] をクリックします。
3. ウィザードの [証明書ストア] ページで、[証明書をすべて次のストアに配置する]をクリックし、[参照] をクリックします。
4. [証明書ストアの選択]ダイアログボックスで、[物理ストアを表示する]チェックボックスをオンにして、[信頼されたルート証明機関]ノードの[ローカルコンピュータ]を選択します。[OK]をクリックします。

5. [次へ]をクリックして、さらに[完了]をクリックします。これにより、ルート証明書がインストールされます。
6. 上記の「正しいルート証明書がインストールされていることを確認するには」の手順に従って、ルート証明書が正しくインストールされたとこを確認します。

7. Hotfixをインストールします。
Problem Cause
Citrix では、コード署名証明書を定期的に更新しています。2011 年の新しい Citrix 証明書は、以前のものとは異なる VeriSign ルート証明書を使用して署名されています。この Citrix 証明書が使用された Hotfix をインストールするときに、正しいルート証明書がシステム上に存在するかどうかがチェックされます。ルート証明書が見つからない場合、証明書チェーンの検証時に Windows により必要なルート証明書がダウンロードされます。このルート証明書の更新機能でルート証明書を取得できない場合、証明書の検証に失敗します。これにより Hotfix のインストール時に IMA サービスが起動できなくなり、インストールに失敗します。ルート証明書の取得や更新ができない原因として、インターネットに接続できない、またはグループポリシーでこの機能が禁止されている、などが考えられます。
IMA サービスの起動時に、このサービスで使用されるいくつかのモジュールが Citrix 証明書の署名により確認されます。その確認のため、証明書チェーンの有効性が検証されます。証明書の署名に使用されたルート証明書が存在しない場合、証明書チェーンが無効になり、正しく署名されていないと判断されます。この結果、IMA サービスで使用されるモジュールも正しく署名されていないと判断され、IMA サービスの起動に失敗します。この Citrix 証明書の署名検証は、Hotfix をインストールした後でも IMA が起動するたびに実行されます。このため、新しい Citrix 証明書用の VeriSign ルート証明書は、 Hotfix をインストールした後でもシステムにインストールされている必要があります。