この文書では、Citrix XenServer から診断情報を取得する 3 つの方法を説明します。
方法1 - 正常な状況:XenServer が動作しており、XenCenter と XenServerホスト間でネットワーク接続が可能な場合
方法2 - 異常な状況:XenServer が動作しており、ネットワーク上で XenServer に到達可能だが、XenCenter から XenServerに接続できない場合
方法3 - 危機的な状況:XenServer が正常に起動しない場合
日本語版ご利用にあたって
【重要】本資料は原文である英語版 Knowledge Base から日本語訳されたものであり、最新の更新が反映されていない場合がございます。ご利用にあたっては、英語版の最新情報をあわせてご確認いただけますようお願いいたします。
Instructions
方法1 - 状況および要件:XenServer
が動作しているXenCenter
が XenServer
ホストに接続されている 手順:
1. XenCenter を開き、XenServer プールに接続します。
2. [ツール]メニューから[サーバーの状態レポートの作成]を選択します。
3. ウィザードに従ってステータスレポートをデスクトップに保存します。
方法2 - 状況および要件:XenServer
が動作しているXenCenter
から XenServer
ホストに接続できないXenServer
ホストへの SSH
接続が可能 手順:
1. XenServer ホストへのネットワーク接続が可能であることを確認します。これは ping コマンドで確認できます。
2. XenServer ホストへの SSH 接続を行います。
3. テキストコンソールで xen-bugtool --yestoall コマンドを実行します。このコマンドを実行すると、ステータスレポートファイルが XenServer のローカルファイルシステム上に作成されます。
ファイルの保存場所は、次のように表示されます。
4. ステータスレポートファイルを XenServer ホストからデスクトップにコピーします。XenServer からのファイルのコピーには、pscp コマンドラインユーティリティ(PuTTYパッケージに収録)や WinSCP(Windowsの単体型の SFTP/FTP クライアントアプリケーション)を使用できます。
方法3 -
状況および要件:XenServer
が正しく起動しない 手順:
1. XenServer のインストール CD からXenServer を起動します。
最初のダイアログボックスが開いたら、Alt キーを押しながら F2 キーを押します。別のコンソールに表示が切り替わり、シェルプロンプトが表示されます。
fdisk -l コマンドを使って、インストール CD からローカルディスクやリモートディスクを参照できることを確認します。
XenServer にローカルストレージリポジトリのみがある場合の例を示します。
/dev/sda1 - ルートパーティション
/dev/sda2 - バックアップパーティション
/dev/sda3 - ローカルストレージリポジトリ
ほとんどのサーバーでは一般的な /dev/sdaX というディスク名の形式が使用されていますが、ディスク名の形式がこれとは異なる場合もあります。たとえば、HP のサーバーでは /dev/cciss/c0d0pX という形式が使用されています。
2. ローカルディスクにアクセスするには、ルートパーティションを一時的なマウントポイント /mnt にマウントして、内容を確認します。
mkdir /mnt
mount /dev/sda1 /mnt
ls /mnt
3. 一時的なルートファイルシステムをディスク上のファイルシステムに変更します(chroot /mnt)。次のコマンドを実行してサーバーからステータスレポートを作成します。
chroot /mnt
mount -t sysfs none /sys
/usr/sbin/xen-bugtool --yestoall
exit
次のようにステータスレポートの場所が表示されます
Writing tarball /var/opt/xen/bug-report/bug-report-20100602151115.tar.bz2 successful.
4. ステータスレポートは前手順で表示された場所に保存されますが、作成前にルートディレクトリを変更していたため、実際のパスは次のようになります。
/mnt/var/opt/xen/bug-report/bug-report-20100602151115.tar.bz2
/mnt/<手順5の出力結果>
5. ステータスレポートをネットワーク経由でデスクトップにコピーするために、一時的な IP アドレスを設定します。
ネットワーク上で DHCP サーバーが実行されている場合は、次のコマンドを実行します。dhclient eth0
DHCP サーバーがない場合は、次のコマンドを実行して手動で IP アドレスを設定します。
ifconfig eth0 192.168.45.85 netmask 255.255.255.0 up
route add default 192.168.45.1
SCP クライアントを使って、前手順で設定した IP アドレスに接続し、ステータスレポート(手順5のパス)をローカルデスクトップにコピーします。
SCPクライアント:WinSCP、pscp コマンド(PuTTY パッケージに収録)
関連情報
この資料は米国のKnowledge Baseで提供している資料をもとに作成したものです。
Document ID:
CTX125372How to Collect Diagnostic Information for XenServer